【パン工房ほとり】コンセプトは「鳥取の魅力をお届けするパン屋さん」

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パン職人。1989年生まれ。鳥取県鳥取市出身。

筑波大学卒業後、茨城県のパン屋で修行し、店長を経験。その後、結婚を機にふるさとの鳥取にUターン。

クラウドファンディングで開業資金を集め、「パン工房ほとり」を開業。

パン職人専門オンラインサロン「パンと生きる」オーナー。Twitterも更新中。

(パンの購入はこちら)




こんにちは!しょうたん(@v_shota_v)です。

前回の記事でパン屋さんの開業準備について書きましたが、その中にコンセプトについて触れた部分があります。

 

 

これをもう少し具体的にしましょう。

というわけで、今回は開業準備中の「パン工房ほとり」のコンセプトについてお話したいと思います。

 

コンセプトは「鳥取の魅力をお届けするパン屋さん」

【写真:鳥取県産100%の小麦粉「大山こむぎ」の畑】

 

僕が開業準備を進めている「パン工房ほとり」のコンセプトは「鳥取の魅力をお届けするパン屋さん」です。

 

鳥取砂丘や二十世紀梨、松葉ガニといったものは県外でもご存じの方が多いんじゃないかと思います。が、むしろそれくらいしか知らないという方がほとんどじゃないかと思います。

しかし、鳥取には知られざる魅力がまだまだあるんです。「パン工房ほとり」はより多くの人にその魅力をお届けしたいと考えています。

 

例えばパン作りの基本的な材料なら、中国地方の最高峰、大山の麓で作られる鳥取県産100%のパン用小麦粉「大山こむぎ」や、白バラ牛乳で有名な大山乳業農業協同組合が作る「大山バター」などがあります。

これらの材料1つ1つを活かしたパンを作りたい。それを皆さんに味わって欲しい。

 

他にも、鳥取県産のぶどうにこだわった「北条ワイン」や、特産品の二十世紀梨を使った「梨ジュース」や「梨ジャム」、鳥取県産のお茶「陣構(じんがまえ)茶」、地元養蜂場が作る「ハチミツ」などなど、パンに応用できる食材がたくさんあります。

また食材以外でも、伝統工芸品である「因州和紙」にご挨拶や商品の説明を書いたり、鳥取の職人が手作りした「桐箱」に贈答用セットを提供できるかもしれません。

 

そう、パンは様々なものの魅力をお伝えするのに適した食べ物なんです。

 

鳥取の方には地元の魅力を再発見して欲しい。そして鳥取を知らない方には、「ほとり」を通じて鳥取を知ってほしい。

これが「パン工房ほとり」に込めた想いなのです。

 

「ほとり」の由来は湖山池の「ほとり」、そして鳥取の「ほとり」

【写真:湖山池】

 

鳥取県鳥取市。その西側にある日本で一番大きな池が湖山池です。

僕の実家はこの湖山池のすぐそばにあり、大学に進学するまで毎日この池を眺めながら学校に通いました。

 

父と一緒にクワガタを取りに行ったあの日。兄において行かれて泣きじゃくったあの日。母と星座を観察したあの日。

当たり前にすぐそばにあったもの。それが湖山池でした。

 

鳥取を離れてから約10年、1度でも故郷を想わないことはありませんでした。

その景色が、空気が、緩やかに流れる時間が、無性に思い出されるのです。

 

「いつかは故郷の鳥取に帰って、生まれ育った土地で人の役に立ちたい。故郷の魅力を多くの人に伝えたい。あの生まれ育った土地でパンを焼きたい。」

パン屋さんで働いた約5年間、そんな思いを持ち続けていました。

 

だから、僕は「パン工房ほとり」を湖山池のすぐそばに作ることに決めました。

湖山池の「ほとり」でパンを焼く。「鳥取をあなたのすぐそばに」という想いを込めて。

これが、「パン工房ほとり」の名前の由来になります。

 

ブレてはいけない。ただ日々、見直し改善する必要はある。

コンセプトは軸になるものなので、決してブレてはいけません。

実際に準備・運営する中で様々な判断が必要になりますが、必ずこのコンセプトに照らし合わせて判断する必要があります。

 

「パン工房ほとり」の場合、いくらフランス産の小麦粉が美味しいからといって、その小麦粉を全面に押し出した商品ばかり作っていてはお店のコンセプトから外れてしまいます。

美味しい小麦粉なんだから、使えばいいんです。使えば良いんですが、全面に押し出すのはダメです。あくまで主役は鳥取のもの。

こういったところがブレてしまうと、「ほとりってどんなお店なんだっけ?」という、特徴のない、お客さんにとって魅力のないお店になってしまう。それは避けなければいけません。

 

ただし、今までこうだったからと凝り固まった判断ばかりになるのもいけません。

いま目の前にある課題をコンセプトに照らし合わせながら、その都度ゼロベースで柔軟に考える必要があります。

 

「パン工房ほとり」はまだ開業に至っていません。なので、この先想像もつかないような、様々な課題に突き当たると思います。

その中で、初心を忘れず、かつ頭をやわらかくして、僕たちに考えられる最善の道を歩んでいこうと思います。