こんにちは。ヨシダショウタです。
会社などの組織に所属していると、上司や先輩から「素直に言われたことをやらないと成長できない」と言われることがあります。
当然パン屋も然りです。
これに何となく違和感を感じている方も多いんじゃないでしょうか。
Googleで検索しても、「素直」の次に来るワードは「意味」。それだけ悩んでいる人が多いということでしょう。
今回は「素直」について思うことを書きます。
素直って何?
そもそも、素直って何でしょう?
辞書的にはこう定義されています。
す‐なお〔‐なほ〕【素直】の意味
出典:デジタル大辞泉(小学館)
文脈によって色々なとり方が出来る言葉ですが、人の性格でいえば、
- ありのまま
- 穏やかでひねくれていない
- 従順
あたりが当てはまると思います。
「素直に言われたことをやれ」への違和感。
「素直に言われたことをやらないと成長できない」といいますが、それは本当でしょうか?
僕はこれに違和感を感じます。なぜなら、そういった言葉は、知らず知らずの間に後輩や若手を都合よく支配してしまうからです。いつの間にか自分の考えに従わせてしまうんです。
確かに、自分が何かを学ぶ上で、先人に教わったことをとにかくやってみる、というのは大切なことだと思います。僕も何かを学ぶときは、先輩の真似から入るべきという考えです。
だからといって、先輩や上司の「素直に言うことを聞け」という主張に支配されてはならない。嫌われたくないからといって相手の顔色を伺い、相手に合わせてしまえば、必ず精神的に無理が出てしまいます。
それでは成長どころか、ストレスが積み重なって心の病気になってしまう可能性もあります。「従順」も、それが過剰になってしまえば人をダメにしてしまうんです。
あるべき姿。
本当に素直というのは、自分自身に嘘をつかないことです。間違っていると思ったら、きちんと間違っていると思うと意思表示できることです。「ありのまま」でいることです。
そこでのポイントは、反発しないこと。意見が違うからといって、反発する必要はありません。
意見が違うから不機嫌になったり、喧嘩をしてしまったりするのは、器が小さい証拠です。相手と意見が違うからと反発してしまえば、自分の器が小さいことを示しているようなものです。
じゃあどうすれば良いか。それは、互いの意見を理解し合えばいいんです。
相手の言うことは相手の意見。自分の意見はこう。それでいいと思います。ぶつかる必要はないし、自分の思うことを隠す必要もありません。
そういった分かち合いが、人と人との信頼関係を作っていきます。
まとめ
- 「素直に言うことを聞け」は相手を都合よく支配しているだけ。
- 本当の素直さとは、自分自身に嘘をつかないこと。
- 互いに素直になった上で、互いに意見を認め合うことが大事。