こんにちは。ヨシダショウタ(@v_shota_v)です。
ヨシダはパン職人ですが、既存の多くのパン屋さんに問題を感じています。
それは、労働環境が悪いこと。
じゃあ、その原因を覆すことを念頭に置いたパン屋は考えられないか、という話をしていきます。
パン屋さんは労働環境が悪い
パン屋の最大の問題は労働環境の悪さ。これに一石を投じたい。
飲食店だからしょうがないとか、パン屋さんはそういうものだ、という常識を覆したいのです。
パン屋の労働環境は概ねこんな感じです。
- 長時間労働(12時間以上は当たり前)
- 早起き(朝5時前から仕事)
- 土日祝出勤
- 給料が安い(場合が多い)
ひとことで言えば、コスパが悪いんですよね。
給料が安いということは、生産性が低いということ。実際にパン作りをしてみると分かりますが、パン作りには結構な労力がかかります。
なのにパン屋さんでは、パンが1つ150~300円ほどで売られている。客単価は1,000円超えればいい方じゃないでしょうか。
これを改善していきたい。というのが業界の大きな流れではあります。実際に経営者の方々は行動に移しておられる方も多いと思います。が、実際のところ目指すべきレベルには達していないのが実情でしょう。
また「それが嫌ならパン屋やるな」とか「分かっててパン屋やってるんじゃないの?」っていう意見は当然あると思います。
そこまで否定的ではなくても、「長時間労働なんとかしたいけど、パン屋だからしょうがないよね」くらいに思っている方も沢山いると思います。
ですが私は思うのです。働き手あってのパン屋さんだと。
パン屋さんの労働環境が改善されれば、自ずとパン作りそのものがもっと身近になります。
だって労働環境が悪いから、みんな辞めていくわけですから。
パンの仕事をもっと身近にしたい。パン作りの魅力をもっと多くの人に感じて欲しいのです。
労働環境ありきパン屋さんを考えてみる
さて、先程の労働環境の問題を全てクリアするパン屋の条件を考えてみます。
するとこうなります。例えばですが。
- パン作りは1日6時間まで。あとの時間は勉強やパン作り以外の仕事。
- 早起きしない。8:00-14:00労働。
- 土日は休む
- 給料が高い
さて、こうなると生産性をめちゃくちゃ上げるしか無い、ということになります。パン作りに割く時間を強制的に削っている状態で高い給料をもらおうと思うと、自然とそうなります。
ってことは、今まで通りパンそのものの価値だけを提供していてはダメということ。そう、その限られた労働時間の中でどんな付加価値を提供できるかにかかっています。
じゃあ、パンそのもの以外の付加価値って何?ってことになりますよね。
パン以外の価値の提供
パン以外の価値の提供といっても、じゃあ具体的に何よ?と言われると私も困ってしまいます。
そこまで具体的になっているなら、もうやっているし実現していますから。
ただ、ポイントは「体験」と思っています。
例えば、パンを使ったギフトはどうでしょう。職人が丁寧に指導しながらパンを用いたギフトを自分で作るんです。結婚式などお祝い事で使えそうです。
作る人にも貰う人にとっても、思い出が残ります。それは、そこに「体験」があるから。
パン屋が「体験」を売る。
答えは一生出ないかもしれませんが、挑戦する価値はありそうです。
まとめ
- パン屋さんの最大の問題は労働環境が悪いこと。
- 解決にはとにかく生産性を上げる必要がある。
- そのためにはパンそのもの以外の付加価値を提供する。
- 「体験」がポイント。