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入社3ヶ月で適応障害になったおかげでパン職人になった話。 | 28歳パン職人、会社辞めます。【第三話】

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こんにちは。しょうたん(@v_shota_v)です。

この度、会社を辞めることになりました。

 

※こちらの記事は第三話です。第一話はこちら

第二話 第四話

 

入社3ヶ月で出勤不能に。適応障害と診断される。

入社して最初に配属されたのは、会社で一番の繁盛店。販売員としての日々をスタートしました。

繁盛店なので毎日大変多くのお客様がご来店下さいます。

 

お客様用のトレーやトングを用意したり、先輩社員の横についてレジでパンを袋に入れたり、ひたすらラスクを袋詰めしたり…。

単純作業が多かったのですが、どんな仕事でもこの先の糧になると思い、また先輩に信用されれば次の仕事を任せてもらえると考え、毎日ひたむきに取り組みました。

 

しかし、配属から3ヶ月目のある日、動悸と気持ち悪さを覚え、早退。次の日から出勤できなくなりました。

お医者さんに診てもらった結果は、適応障害でした。

 

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってつらく耐えがたく感じられ、そのために精神症状、身体症状、また行動面に症状が現れる心の病気です。

(中略)

うつ病と似た症状も見られますが、ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善する点が異なります。

引用:http://www.medcare-tora.com/care/case.html

 

僕がその時ストレスに感じていたのは、お店のピリピリした雰囲気でした。

お店のスタッフが仲間にイライラして、感情的に攻撃するシーンを何度も目にしました。また、皆がパートスタッフに気を使って風通しは悪いし、逆にパートスタッフは社員への不満も言いたい放題。

 

また、感情が不安定な先輩社員も原因の1つでした。

教育係ともいえる先輩社員の感情が不安定で、笑顔でいると思ったら次の瞬間には真顔になり、怒っているのかと思えば優しかったり…。

 

自他ともに認める「ゆるくまったり」な僕です。

それまで生きてきた環境の中で、それほど感情が不安定な人に出会ったのは初めてのことで、とても動揺してしまいました。

 

今思えば、彼女は先輩社員とはいえまだ19歳、高校を卒業して1年足らずです。そういった負荷の多い環境にいて、必死だったのでしょう。むしろ感情が安定している方が凄いとも思えます。

そう考えると当時僕は23歳。中学高校の部活で培った精神力は何処へ行ってしまったのやら。なんとも情けない話です。

 

そして、最大の原因は僕自身の適応力が低いことでした。

最近になって知ったことですが、どうやらHSP傾向(とても繊細な人)があるようです。

 

普通の人よりも、外からの刺激に敏感に反応するのがHSPの特徴です。

周りで起こる音や人がする様々な事。それに過敏に神経が反応・興奮してしまう。

人混みが苦手でつらい、夜に寝られないなど、普通の人には出ない事が強く心身に現れます。

引用:https://hikaru3.com/hsp-ni-tuite/

 

思えば、怖い先生に対して病むほど気を使ってしまったのも、満員電車に揺られるのが嫌すぎたのも、異常に乗り物酔いしやすいのも、イライラしている人と同じ空間にいると苦しくなるのも、

全部これだったんですね。

 

だけど僕のような人が無理に社会に合わせる必要は無いし、まして「社会不適合者だ…」と落ち込む必要はないということが、最近になってようやく分かってきました。

 

僕は僕に出来る道を進む。

 

パン職人としての修行を始める

結局、欠勤が続いたことから小規模店に異動になりました。

そして、「販売員はストレスが多いからパン作りをやってみよう」と上司から提案されました。僕の適性を見て判断をしてくれたのです。

こうして、僕のパン職人としての人生がスタートしました。

 

始めて教わったのは、丸めと成形という作業。生地をパンの形にしていく工程です。

その日のことは今でも覚えています。

 

生地が手にくっついてしまって思うようにいかず、「すぐに出来たら20年やってる俺たちはどうなっちまうんだ」と上司に言われたこと。

生地を伸ばそうとしても思うように伸びず、ちぎれてしまい、先輩に助けてもらったこと。

 

自分の部屋でパンを作ったことはあったけど、初めてお店でお客様に届くパン作りに関わった時のこと、忘れることは出来ません。

 

そして何より、入社3ヶ月で出勤できなくなり躓いてしまった僕を、新しく配属された店舗の皆さんはとても暖かく受けれてくれたのが、心の底から嬉しかったのを覚えています。

 

後日談ですが、当時の店長は僕が異動してきたときにこう思ったそうです。

「この子を、辞めさせるわけにはいかない。」

 

店長を経験した今の僕なら、その気持ちが痛いほど分かります。

当時の僕はそんなこと知る由もなく、店長に対して不満をぶつけてしまったりと、不義理なこともしてしまいましたが、今となっては、心の底から感謝をしています。

 

(第四話につづく)

※こちらの記事は第三話です。第一話はこちら

 

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