こんにちは。しょうたん(@v_shota_v)です。
この度、会社を辞めることになりました。
※こちらの記事は最終話です。第一話はこちら。
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退職を決意
さて、先程のお話した通り、この度退職を決意しました。
第五話でお話したとおり、店長としての日々は非常に充実していましたし、また新しい環境での挑戦もさせて頂きました。
その事自体はとても嬉しく、やりがいも感じていました。なので、現状に大きな不満があるというよりは、別の道を進みたいという気持ちです。
新しい環境にうまく適応出来なかったということもありますが、しかし退職はそれ以前から心に決めていたことでした。
店長にならなかったらもっと早く決断していたと思います。
もちろん僕をここまで育ててくれた会社を離れるのが、寂しくないわけがない。苦しくないわけがない。
落ちこぼれ同然の僕を拾ってくれた、その感謝の気持ちをまだ全然返せてない。
だけど、一度きりの人生、自分の「やりたいこと」をないがしろにして、自分に嘘をついて生きるようなことはしたくない。
そんな思いで会社に残って働き続けることは、それこそ不誠実だと思うのです。
退職理由
退職の理由は次の2つ。
- 働き方への違和感
- 故郷の家族の近くで暮らしたい
働き方への違和感
まず1つ目の理由は、働き方への違和感があるからです。
というのも、お給料を貰って働くというのが僕にとって非常に違和感を覚えるのです。
自分が誰かの役に立ちたいと思ってやったことに対して、それを正当に評価してもらい、対価としてお金を頂く。
そんな当たり前のことが、サラリーマンでは出来ない。
お給料というのは会社から自分への評価であって、社会から自分への直接的な評価ではないですよね。
だから極端に言えば、仕事に向き合わず程々でいても、結果が出ていなくても、お給料を毎月頂いてぬくぬくと生きていけるわけです。
もちろん、会社というのはそういった安心して働ける環境を作らなければいけません。
僕がこの約5年間、どれだけ燻っていても結果を出していなくても、安定してお給料を頂き、安心して働くことが出来たこと、本当に感謝をしています。
だから決して、現状のお給料に満足がいかないとかそういったことが理由ではありません。
僕にとって問題なのは、「自分で稼ぐ感覚が無いこと」です。
「人の役に立つ」ことが「働く」ことならば、その対価を直接受け取りたい。
そして「働く」のが「生きる」ことならば、今の僕は「生きていない」とすら言えるのです。
僕は生きたい。
生きることを感じていたい、そう思うのです。
故郷の家族の近くで暮らしたい
2つ目の理由は、故郷で暮らしたいからです。
これは本当は、大学を卒業した時点で心の何処かにあった気持ちです。
だけど、そのときはまだ自分の気持ちをはっきりと自覚していませんでした。でも、何となく「いつかは故郷に帰るんだろうな」という思いがありました。
この気持ちにはっきりと気付いたきっかけは、転職活動をしたことです。実は就職してから2年目~3年目のころ、こっそり転職活動をした時期がありました。
理由は「鳥取に帰りたいから」。ただそれだけでした。
応募した企業は鳥取と東京に拠点がある企業でしたが、最終面接の面接官の方からこう言われたのを覚えています。
「会社に貢献して社会の役に立ちたいのか、鳥取で暮らしたいのか、どっちなんだ。人生は選択しなきゃいけないんだよ。」
僕はその質問にはっきりと答えることが出来ず、後日もう一度面接することになりました。
その次の面接までの間、「自分にとって大切なものは何なのか?」という質問について、毎日毎日考えていたのを覚えています。
その答えは、本当は最初から分かっていたはずでした。
だって、「鳥取に帰りたい」という思いで応募したんだから。
なのに、素直に答えられなかった。
言葉が出てこなかった。
試験に合格するためには何と答えれば良いかなんて分かりきっている。
だけど自分を偽りたくない。
自分自身に嘘をつくのは辛い。
その痛みはこれまで嫌というほど味わってきた。
…また繰り返してたまるものか!
僕は「鳥取で働きたいです」と答え、最終試験に不合格となりました。
自分の気持ちを見つけ、そして自分に嘘をつかずに正直に気持ちを伝えたことに後悔はありませんでした。
そして今となっては、そうやって親身になって真剣に向き合って下さった面接官の方に感謝をしています。(怖かったけど。)
今後の活動
というわけで、会社を辞めることになりました。
当面の活動方針は次のように考えています。
- 活動の拠点を故郷(鳥取)に移す
- 個人事業主として、個人を主体に事業を起こす(場合によっては法人化?)
とりあえず鳥取に引っ越します。故郷なのでUターンですね。実家に住みます。
そして事業を起こします。Uターン起業家なんて言えばかっこいいですけど、サラリーマンが向いていないだけです。
で、何をするか?
僕に課された使命は「パン業界の環境改革」だと思っています。
約5年間、街のパン屋さんで働いてきて、パン業界全体に沢山の問題があることが分かりました。
- 薄利多売
- 長時間労働(残業100時間なんて当たり前)
- 賃金の安さ(サービス残業のお店も多い)
- 暴力やパワハラ
- 人材が育たない、教育環境が整っていない
- 廃棄パン問題
- ITリテラシの低さ(情報格差)
ちょっと考えただけでも、これだけの問題が思い浮かびます。
こういった問題を少しでも解決していきたい。業界に一石を投じたい。
やりたいことは沢山あります。例えば、、
- 小規模でもいいのでパン工房を作る
- 完全受注生産のパン屋さん(配達、web通販)
- 宿やカフェと提携しての高付加価値化
- 廃棄パンを集めてラスク作り
- 実際にパンを販売する実践型パン学校
- web発信強化(ブログ、パン作り動画)
自分で事業を始めた経験もありませんので、右も左も分からない状況です。事業計画書とやらを書いてみた方が良いのか、それとも行動が全てということで、とにかく工房を作れということか。
ですが、会社をやめて引っ越し準備に入っているので、着実に僕の人生は前に進んでいます。
もちろん不安もありますが、自分で決めたことです。自分を信じて、謙虚に、前向きに、感謝を忘れず、そして自分の気持ちに嘘をつかず素直にやっていきます。
ここまで長々と読んで下さった皆さん、ありがとうございました。
こうやって過去を振り返り、自分と向き合いブログに書いてさらけ出すことで、僕自身の気持ちが整理されました。
安心して、挑戦していけそうです。
これからも、応援よろしくお願いします。
本当にありがとうございました!
※こちらの記事は最終話です。第一話はこちら。
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