パン職人に資格は必要ないと思う3つの理由【パン屋さんのキャリア】

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パン職人。1989年生まれ。鳥取県鳥取市出身。

筑波大学卒業後、茨城県のパン屋で修行し、店長を経験。その後、結婚を機にふるさとの鳥取にUターン。

クラウドファンディングで開業資金を集め、「パン工房ほとり」を開業。

Twitterやってます。

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こんにちは!しょうたん(@v_shota_v)です。

パン屋さんの仕事に興味がある方の中には、

  • パン職人になるのに必要な資格ってあるのかな?
  • 転職や開業に、資格ってあったほうがいい?

 

といったことが気になる方もいらっしゃると思います。

結論からいいますと、個人的には、パン職人に資格は必要ないと思います。

そこで今回は、パン職人に資格は必要ないと思う理由について、解説していきます。

 

【結論】パン職人に資格は必要ありません

個人的な意見ですが、パン職人に資格は必要ないと思います。

まず、パン職人は資格がないと仕事をしてはいけない、といった類の仕事ではありません。なので資格を持っていなくても、パン屋さんで働いてOKです。

そして、資格があるからといって、お給料が上がるとか、転職に有利とか、独立したときに箔がつくとか、そういったこともあまりありません。

もちろん、「勉強するのが楽しい」「趣味として取りたい」のであれば、取得しても良いと思います。

あくまで「パン職人としてのキャリアに必要かどうか」で考えたときに、それほど大きな意味はない、という意味です。

なお、パン職人ではなくパン教室の先生といった仕事をする場合は、信用に繋がる可能性もあるでしょう。

 

パン職人の資格にはこんなものがある

僕はパン職人に資格は必要はないと考えていますが、一応ご紹介です。

パン職人の資格には、次のようなものがあります。

  • 「パン製造技能士」
  • 「パンシェルジュ検定」

 

「パン製造技能士」は、国家資格です。特級・1級・2級からなり、実技試験もあります。1級以上は実務経験などが必要です。2級は専門学校を卒業すれば付いてきたりするようです。

「パンシェルジュ検定」は、民間資格です。1級・2級・3級からなり、パン製造以外にも、パンの歴史や、世界のパンの種類といった、パンに関する様々な知識を問われます。

どちらも資格そのものは悪いものではないので、ご自身の目指すところに向かう中で必要になる、という場合は取得すると良いでしょう。

 

パン職人に資格が必要ない3つの理由

僕がパン職人に資格が必要ないと思う理由は、次の3つです。

  • 理由① 資格があってもパン職人として評価されないから
  • 理由② 転職にもメリットが少ないから
  • 理由③ 独立開業には必要ないから

 

これらについて、具体的に解説していきます。

 

理由① 資格があってもパン職人として評価されないから

資格を持っていても、パン職人として評価されるわけではありません。

パン職人として評価されるというのは、次のようなことです。

  • 名のあるコンクールで賞を取った
  • 独立開業し、お店が大繁盛している
  • パン作りの質が高く、味も見た目も同業者から評価が高い
  • 独自の考え方を発信していて、共感する人が多く、影響力がある
  • 若手の育成がうまく、多くの職人から支持されている

 

これらに、資格は必要でしょうか?

無いよりはあったほうがいいかもしれませんが、無くても大丈夫そうですよね。

これらに共通しているのは、「他者からの信用」です。パン職人として評価されたいのであれば、何かしらの分野で「他者からの信用」を集める必要があります。

しかし、パン職人の資格である「パン製造技能士」や「パンシェルジュ検定」を持っているだけでは、このような「他者からの信用」はあまり集まりません。

パン職人としてのキャリアを考えた場合、資格を持っていることよりもずっと、「他者からの信用」を集めて評価されるほうが重要なのです。

 

理由② 転職にもメリットが少ないから

パン職人の資格は、転職にもメリットはほとんど無いと言えるでしょう。

なぜなら、理由①に挙げたように、資格はパン職人としての評価にほとんど影響しないからです。

パン職人の転職で役に立つのは、資格ではなく、今までどんな仕事をしてきたか、どんな目標に対してどう取り組みどんな結果が出たか、といった部分だと思います。(どんな仕事でもそうですが…)

むしろ、パン職人の資格を持っていることを評価されるようなお店や会社は、残念ながら、パン業界についてあまり理解していないと考えたほうが良いと思います。

なお、「パン製造技能士」の資格は職業訓練指導員の試験免除に使えるので、そういったキャリアを歩むのであれば、取っていて損はないでしょう。

 

関連記事:未経験から正社員も!パン屋さんの転職まとめ

 

理由③ 独立開業には必要ないから

パン職人の資格は、独立開業を目指す場合も、あまり必要にならないでしょう。

なぜなら、独立開業をする場合は、なんと言ってもお客さまからの信用が大事だからです。そして、資格を持っていても、お客さまからの信用にはなりづらいと思います。

「あそこのシェフはパン製造技能士という資格を持ってるんだって」と聞いても、行きたいと思う人はあまり多くないですからね。

 

じゃあ、お客さまからの信用を集めるにはどうするかというと、次のようなことが必要だと思います。

  • とにかくパンが美味しい
  • 接客やサービスが気持ちよく、何度でも行きたくなる
  • お店の雰囲気が素敵で、その場にいるだけで幸せな気持ちになる
  • いつも行列ができている人気店
  • コンクールで賞をとった

 

これらが1つだけでも飛び抜けているとか、バランスよく整っているとか、そういった要素があってこその、お客さまからの信用だと思います。

独立開業を目指すなら、資格を取るよりも、こういった部分を磨くほうに注力しましょう。

 

なお小さなパン屋さん独立開業については、こちらの記事を参考にしてみてください。

関連記事:自宅がおすすめ!?小さなパン屋さん開業講座

 

また、独立開業に資格は必要ありませんが、営業許可は必要になります。

関連記事:自宅で菓子製造業の許可を得るためにやったこと

 

パン職人に資格は必要ない理由まとめ

 

  • 【結論】パン職人に資格は必要ない
  • パン職人の資格には、次のようなものがある
    • 「パン製造技能士」
    • 「パンシェルジュ検定」
  • パン職人に資格が必要ないと思う3つの理由
    • 理由① 資格があってもパン職人として評価されないから
    • 理由② 転職にもメリットが少ないから
    • 理由③ 独立開業には必要ないから

 

パン職人の資格は、残念ながら取得しても、パン職人としての評価を大きく上げてくれるものではありません。

そのため、転職や、独立開業についても、あまり役に立つとは言えないでしょう。

個人的には資格を取得するのに時間をかけるなら、

  • パン作りの技術を極める
  • コンクール受賞を目指す
  • 商売について学ぶ(マーケティングなど)

 

といったことに時間を使ったほうが、パン職人のキャリアを歩む上で役に立つと思います。

もちろん、「勉強するのが楽しい」「資格を集めるのが趣味」といった方は、どんどん挑戦してみても良いでしょう。

自分の目指す道と照らし合わせて、自分に合った道を選べるとよいですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

何かしらお役に立てたら嬉しいです。