「美味しいのに売れない」と嘆く前に、商品の魅力を「伝える努力」を。【パン屋経営】

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パン職人・ブロガー。就職活動の満員電車で生き方に違和感を感じ「好きなことして生きる」とパン職人に。現在は約5年勤めたパン屋を脱サラし、故郷・鳥取にて「パン工房ほとり」開業準備中。本名は吉田翔太。 お問い合わせ、質問、ご依頼等は各種SNSにて承りますm(_ _)m




こんにちは。しょうたん(@v_shota_v)です。

 

「美味しいのに、なんで売れないんだろう?」

 

パン屋さんの誰もが一度は思ったことがあるこの疑問。

一生懸命作ったのに…と肩を落としている方も多いんじゃないでしょうか。

 

今回は「美味しいのに売れない」について。

 

「美味しいのに売れない」理由

さて、「美味しいのに売れない」理由は何でしょうか?

僕が考える理由は次のとおりです。

  • そもそも食べてないのに「美味しい」かどうか分からない
  • 美味しくない
  • 価格とのバランスが悪い
  • お客さんが「美味しい」を求めていない

 

そもそも食べてないのに「美味しい」かどうか分からない

そもそもお客さんがその商品を食べたかどうかって、分からないですよね。

まさか美容室みたいに会員制で、お客さん一人ひとりのデータが取ってあるわけじゃ無いでしょうし…。

 

だからお客さんの中には、その商品を食べたことが無い人が沢山いるということです。「売れない」んだから当然ですよね。

食べことがなければ「美味しい」かどうか分からないので、「美味しいのに売れない」んです。

 

しかも、大抵のお客さんが求めているのは「定番」の「分かりやすい」商品です。「美味しい」と分かってますからね。

食べたことがなくて「美味しいかどうか分からない商品」は買いづらいのです。

 

美味しくない

「美味しくない」なんて言うと怒ってしまう職人さんって結構いると思います。

僕があなたの商品を食べて「美味しくない」と言っているわけじゃないので、怒らないで下さいね。笑

 

残念ながら「美味しい」は主観です。

あなたやお店のスタッフが「美味しい」と思ったものが、お客さんにとっての「美味しい」かどうかは分かりません。

 

ほら、みんな好きな食べ物って違うじゃないですか。しかも気分によっても変わりますよね。

カツ丼が大好きな人だって、気分によっては牛丼が食べたいですもん。

 

そう、「美味しい」が主観である限りは、その商品がお客さんにとって「美味しい」かどうかなんて分からないわけです。

言ってしまえば、お腹が空いていれば大抵のものは「美味しい」ですから…。

 

価格とのバランスが悪い

さて、お客さんが「美味しい」と思っている商品であっても買わない場合があります。

それが、価格とのバランスです。

 

当然ですが、「美味しいけど高すぎる」って思ったら買いません。価格が釣り合ってないということです。

 

「いやいや、いい材料使ってるし手間もかかってるんだからこれくらいの価格で売らなきゃ元が取れないでしょ」

と言われましても、お客さんがどう感じるかが全てです。

 

お客さんにとって価格が高いのであれば、それは「高い」のです。

 

お客さんが「美味しい」を求めていない

お客さんが求めている価値が「美味しい」ではない場合もありますよね。

分かりやすいのが、「インスタ映え」を求めている場合。

 

今若い女の子の間で流行っているインスタ(Instagram)。

そういう子達にとっては、「美味しい」ことよりも、写真映えするかどうかが大事なわけです。いわゆる「インスタ映え」ですね。

 

もちろん、「インスタ映え」以外の価値だって沢山あります。

「すっごく美味しい」じゃなくていいから、「味はまあまあ」で「量」が欲しいという場合だってありますよね。

 

お客さんが何を求めているかを見極める必要があるのです。

 

商品の魅力を伝える努力をしよう

さて、ここまで僕が考える「美味しいのに売れない」理由をお伝えしました。

  • そもそも食べてないのに「美味しい」かどうか分からない
  • 美味しくない
  • 価格とのバランスが悪い
  • お客さんが「美味しい」を求めていない

 

じゃあ、どうするか?

 

明確な答えがあるわけじゃありません。

だけど、「美味しいのに売れない」状況にあるパン屋さんがただ1つ実行するべきは、お客さんに商品の魅力を伝えることではないでしょうか。

 

「美味しい」商品を作ることは言うまでもなく大切なことです。だけど、それが「美味しい」と伝える努力は足りているでしょうか。

もちろん先にも述べた通り、お客さんが求めている価値が「美味しい」でない場合もあります。ですが、その場合でも、1つ1つの商品の魅力はお客さんに伝わっているでしょうか。

 

「この美味しさをお客さんに伝えるにはどうしたらいいんだろう?」

「どうやったらこの商品の魅力が伝わるだろう?」

 

私たちに出来ることは、それを一生懸命考えて実行することです。

試食を配るのもいいでしょう。POPを改良するのもいいでしょう。シェフ自らお客さんにアピールしに行くのも良いでしょう。

 

正直なところ、「美味しいのに売れない」と嘆いてばかりのパン屋さんには、この視点が抜けていることが多いと思います。

「美味しいのに売れない」と嘆く前に、商品の魅力を「伝える努力」を。

 

この記事が改善のきっかけになれば幸いです。