こんにちは。しょうたん(@v_shota_v)です。
飲食店と何らかの形で関わったことのある方はご存知と思いますが、飲食業界は慢性的な人手不足に陥っています。
パン屋さんもそう。僕は街のパン屋さんで働いていたので、その状況がよく分かります。
この「人材不足」問題ですが、「人が足りない」と嘆く前にやるべきことがあると思うんです。
目次
「人材不足」とはどういった状態か
「人が足りない」とは簡単に言いますが、それってどういう状態なのでしょうか。簡単にいうと、底に穴が空いているバケツのようなものです。
上からいくら水を注いでも流れ出てしまうように、いくら人を補充しても流出してしまう、そんな状態です。
これを解決するには、
- 人の補充を増やす
- 流出を食い止める
の2つの方法が考えられますよね。
ですが、1.「人の補充を増やす」を選ぶのはあまり良い選択とはいえない、というのが僕の考えです。
なぜなら、「人を雇い教育するのにはコストがかかるから」。
人を雇い教育するのにはコストがかかる
当然ですが、新しく人を雇って一人前になるまで教育するのにはコストがかかります。
コスト = 費用
経済活動を行う上で必要な、人・もの・お金・時間などのことです。
まず、人を雇う場合。
人を雇う場合は求人を何らかの形で示し、応募への対応をし、面接や手続きなどを経て採用されます。その際に使う時間は、全てコストです。
僕も店長時代に採用活動をしたことがありますが、面接や電話対応にはそれなりに時間が必要でした。
また採用というのは非常に重要な仕事で、どんな人を雇うかによってお店の(会社の)レベルというのは大きく変わります。簡単に解雇することも出来ないので、入口の管理が大切なのです。
そのため、手を抜くことも得策ではありません。
また、仕事を教えるのにもコストがかかります。新人が一人前に仕事をこなせるようになるには、それ相応の時間がかかります。
一人前になる前であってもお給料を支払う必要がありますし、教える従業員もそのために自分の仕事をストップして時間を割くことになります。これも全てコストです。
もちろん、これらは店長や従業員のスキルによって、必要な時間は大きく変わってきます。
このように、採用から教育に至るまでにかかるコストは非常に大きなものであると認識する必要があります。人を雇うのにはコストがかかるのです。
ということで、選択すべきは2.「流出を食い止める」だというのが僕の考えです。
流出を食い止めるためには「スタッフを大切にする努力を。」
流出を食い止める、つまり離職率を抑えるためには「辞めない環境を作ること」が非常に重要です。
そしてそれは、「スタッフを大切にする努力をどれだけ出来ているか」とうことでもあると思います。
僕自身、街のパン屋さんで店長を経験した体験からいえば、辞める理由のほとんどが「人間関係」です。
長時間労働や賃金などが理由に挙がる場合もありますが、その裏に「人間関係」の問題が隠れている場合がほとんどなのです。
特に「上司との関係」がうまくいっていない場合、退職理由にそれを堂々と述べる場合は滅多にないでしょう。まさか、「あなたと仕事するのが嫌なので辞めます」とはそうそう言いません。
だから、僕は声を大にして言いたい。
「人材不足を嘆く前に、スタッフを大切にする最大限の努力を。」
お店の人間関係は把握していますか?
誰と誰が仲良しで、誰と誰が仲が悪いのか。誰に発言力があるのか。誰が誰に気を使っているのか。悪口や陰口があるのなら、それがどういう関係から生まれているのか。
一人ひとりの性格を把握していますか?
一見明るく見えても、実は気を使って明るく振る舞っているのかもしれません。真面目で仕事ができても、プレッシャーを感じやすく脆い性格かもしれません。
こういった人間関係や一人ひとりの性格を把握しながら、こぼれ落ちてしまう人がいないか常にフォローし続け、その人にとってお店が「ここにいてもいいんだ」と感じられる場所にする努力をすべきだと思っています。
そしてそのためには何と言っても「日常のコミュニケーション」です。
日常のコミュニケーションがとれていない状態で、緊急時だけフォローしようとしても意味がありません。
楽しいこと、辛いこと、気になっていること、気さくに話が出来る関係でなければ、お店に居場所を感じてもらうことなど出来ないと思います。
これについては以下の記事でも触れています。
店長の仕事で最も大切なのは日々のコミュニケーションである。 | 28歳パン職人、会社辞めます。【第五話】
残念ながら、そこまでの努力をしていていも離れていく人は必ずいます。だけどそれを無理に引き止めるべきではないと思います。
あくまでやるべきは「スタッフを大切にする最大限の努力をすること」だけです。「辞めたい」と言っている人をあの手この手で引き止めることではないのです。
その努力の積み重ねが、結果として、一人でも働き方や生き方の悩みを抱える人の助けになれば、僕は嬉しい。
そして一人ひとりが職場に居場所を感じられるような、「ここにいてもいいんだ」と思えるような、社会になればと思います。
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