【プライシング】パン屋さんにおける商品の価格を決めるためのポイント

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パン職人。1989年生まれ。鳥取県鳥取市出身。

筑波大学卒業後、茨城県のパン屋で修行し、店長を経験。その後、結婚を機にふるさとの鳥取にUターン。

クラウドファンディングで開業資金を集め、「パン工房ほとり」を開業。

Twitterやってます。

(パンの購入はこちら)




こんにちは!しょうたん(@v_shota_v)です。

商品の価格って、どうして良いか分からないこと、ありますよね。

うーん、この大きさなら◯◯円かな、でも他のお店だとだいたい☓☓円くらいだしな、どうしよう…。なんて悩んでいる方もいらっしゃると思います。

そんな方のために、商品の価格を決める際に気をつけるポイントをまとめました。

 

パン屋さんの経営で商品の価格はとっても大事

商品の価格は、どんな事業でもそうですが、パン屋さんでも経営に大きな影響を与えます。

たとえば価格が高すぎると、お客さんに手にとって貰えなかったりします。逆に価格が安すぎると、売れることには売れるのですが、原価率が高くなって利益が出づらくなったりします。

しかし、工夫次第では非常に価格が高いと思われるパンでもたくさん売れたり、逆に安すぎると思われる価格でも全く売れなかったりします。

 

しょうたん
パン屋さんでは、何となくこのくらいかな、で決めちゃうことがとっても多いです…。

 

他店で売られている価格を、特に根拠もなく真似をして決めてしまう。あんパンって、150円くらいでしょ?みたいな…。

それでうまくいく場合もありますが、うまくいっていない場合は改善が必要です。

 

 

価格を決めるためのポイント

では実際に価格を決めるためのポイントを押さえていきましょう。

今回とりあげるポイントは次の4つです。

  1. 原価率
  2. 自分が買うかどうか
  3. 他の商品とのバランス
  4. 他店と比べてどうか

 

①原価率

まずは原価率を意識すると良いでしょう。

原価率とは、原価を価格で割ったものです。

お店で基準となる原価率を決めておき、それと比べて高い・低いで判断すると良いと思います。

一般的にパン屋さんでは、原価率は30~35%ほどでしょうか。

 

関連記事:知らないとまずい?パン屋さんにおける原価率の目安について

関連記事:パン屋における商品1つあたりの原価率を計算する方法

 

②自分が買うかどうか

次に、自分ならその価格で買うかどうか、といった視点で考えてみましょう。

自分なら買わないなあ、という場合は注意が必要です。なぜなら、自分が買わないということは自信をもってオススメできないからです。

自分が何かものを購入するときに、店員さんがオススメできないものを買おうとは思いませんよね。それよりも、店員さんが「これは一押しです!」というものの方が買いたくなると思います。

その意味では、自分だけでなく、家族やスタッフといった身近な人の意見も参考にすると良いでしょう。

 

③他の商品とのバランス

1つの商品だけでなく、他の商品とのバランスを取ることで、お店全体をより良くするという方法です。

他の商品と比べて極端に安い商品は、お客さんが手に取りやすいです。たとえ他のお店と比較して高くても、そのお店の中で安い商品だと、売れ筋になりやすいのです。

逆に高い商品は、多くのお客さんは手に取りにくいのですが、一部の方は価格を気にせず商品そのものに魅力を感じて選択するので、少しは売れます。

 

しょうたん
これを利用して、あえて価格に差をつければいいんだね。

 

例えば、売れ筋の商品はわざと少し安めの価格に設定しておく。その商品の原価率は高めになってしまいますが、これはその商品を目当てにお店に来てもらうのが目的です。

そして、売れ筋じゃないんだけど食べたら絶対に美味しくて、コアなファンがいるような商品。こちらを少し高めの価格にして、原価率を低くする。

すると、パン屋さんの場合はご来店してもらえれば大抵他の商品も買うので、売れ筋の商品は利益が小さいですがたくさん売れ、高い商品はあまり売れないけど大きな利益を生むことができます。

 

④他店と比べてどうか

他店と比べることで、競合との戦いをうまく避けることができます。

分かりやすいのが、高級食パンです。

高級食パンは2斤で800円ほどのものから3,000円くらいするものまでありますが、これは明らかにスーパーの食パンとは競合しません。

なぜなら、高級食パンは「たまには超美味しいパンを食べて幸せ」を求められているのに対して、スーパーの食パンは「日々のお腹を満たす」ことを目的に買われるからです。

高級食パンは極端な例ではありますが、基本的には普通のパン屋さんでも一緒だと思います。

他店と比べて低価格が売りなのか、それとも高級感や材料の良さを打ち出して高価格にするのか、価格を通して自分たちの良さをお客さまに伝えていきましょう。

 

商品の価格は自由に決めていい

価格を決めるというのは、商品やサービスの価値と引き換えにいただくお金の金額を決めるということです。

ついつい、食パンだから◯◯円くらいかな、とか、この大きさだったり☓☓円くらいかな、とか、適当に決めてしまいそうになりがちです。

また他のお店と極端に異なる価格を設定すると、周囲に「高すぎる」なんて、アレコレ言われてしまいそうで億劫になったりもします。

しかし、自分が自信を持っておすすめできるのなら、価格は自由に決めていいんです。

お店もお客さまも、どちらも幸せになれるような価格を決めていきましょう。

この記事を通して、何らかのお役に立てれば幸いです。