パン屋さんに向いている・適正があるのはこんな人【就職・転職】

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パン職人。1989年生まれ。鳥取県鳥取市出身。

筑波大学卒業後、茨城県のパン屋で修行し、店長を経験。その後、結婚を機にふるさとの鳥取にUターン。

クラウドファンディングで開業資金を集め、「パン工房ほとり」を開業。

Twitterやってます。

(パンの購入はこちら)




こんにちは!しょうたん(@v_shota_v)です。

「パン屋さんに興味あるけど、自分に向いているのかな?」と気になっている人や、実際にパン屋さんに働いていて、でもちょっとうまくいかなくて悩んでいる人、けっこう多いんじゃないかと思います。

今回はそういった方のために、パン屋さんに向いている・適正があるのはこんな人だよ、という話をしたいと思います。

パン業界で10年近く働いている僕の思うがままを書きたいと思います。

 

パン屋さんの仕事内容や転職についてのまとめはこちらをどうぞ。

関連記事:未経験から正社員も!パン屋さんの転職まとめ

 

パン屋さんに向いている・適性がある人は「パン屋さんを通じて、お客さまに喜んでほしい人」

個人的には、どんな仕事も「お客さまに喜んでいただくこと」が目指すところだと思っています。そしてそれは、パン屋さんの場合でも一緒です。

なので、パン屋さんに向いているのは、「パン屋さんという仕事を通して、お客さまに喜んでほしいと思う人」です。

ここで「パンを通じて」ではなく、「パン屋さんを通じて」、と書いたのには理由があります。

それは、パン屋さんがお客さまに提供する商品は「パン」ですが、その他にも「パン屋さんという空間や雰囲気」といったものも合わせて提供していることです。

つまり、「パンそのもの」の価値はもちろん、「パン屋さんという空間や雰囲気」の価値も含めて、お客さまに提供して喜んでほしい、といった人がパン屋さんに向いているのではないか、そう思うのです。

そのため、パン屋さんで働く人は「パン」や「パン屋さん」が好きで、魅力を感じていて、それを他の誰かに伝えたい、お届けしたい、そういった気持ちのある人じゃないかなと思います。

 

なお、この話はパン屋さんのやりがい・魅力についての記事と関連しているので、気になる方はどうぞ。

関連記事:パン屋さんの仕事のやりがい・魅力まとめ【就職・転職】

 

パン屋さんに向いている・適性がある人の具体例

「パン屋さんを通じてお客さまに喜んでほしい」といった想いを実現するための、具体的なポイントを挙げてみました。

  • パン作りが好き
  • 体力がある
  • 身体を動かすのが得意
  • 愛嬌がある
  • チームワークがとれる
  • ビジネスの目線が持てる

 

ただし、どんな人でも得意不得意があって、これがすべて得意というひとは、おそらく存在しないと思います。

なので、就職・転職する上で「こういうところがポイントなんだな」と知っておくのは良いですが、今の自分に無いからと行って悲観する必要なまったくありません。

働き始めて現場に出たとき、これらを意識して成長していく、ということができれば十分だと思います。

 

パン作りが好き

製造スタッフとして働きたいなら、(多くの人がそうかも??)、「パン作りが好き」だと良いと思います。

ここで、「パンが好き」ではなく、「パン作りが好き」と書いたのは、単純に食べ物として好きなのではなく、パンを「作る」のが好きということを強調したいからです。

「食べる」のと「作る」のでは、まったく別物ですからね。僕自身も「食べる」より「作る」ほうが好きです。

「パン作りが好きな人」の特徴としては、すでに自宅で作ったことがあったり、レシピ本を持っていたり、パン作りのブログを読み漁っていたり、もしくは専門学校などで学んでいたりと、すでに行動にうつしている人が多いと思います。

ただ、行動にうつしていないとダメ、なんてことはありません。働いてみて、パンを「作る」のにハマる人もいるでしょう。

 

なお、製造スタッフの仕事についてはこちらをどうぞ。

関連記事:パン屋さん製造スタッフの仕事内容を解説します。

 

体力がある

パン屋さんでは長時間労働になることも多く、また基本ずっと立ちっぱなしです。

そうなると、体力がある、というのはとても強みになります。

ただし、仕事しているうちに体力がついてきたり、体力の消費を少なく作業をこなすことができるようになったりと、最初から体力が無くてもなんとかなる場合もあります。

なので、興味があるなら体力に自信があってもなくても、とにかくチャレンジしてみるのが、個人的にはおすすめです。

 

関連記事:パン屋さんの仕事の大変なところ・つらいところ【就職・転職】

 

身体を動かすのが得意

パン屋さんは人気店や繁盛店であればあるほど、本当にたくさんの作業を丁寧に、かつスピードや効率を追い求めながら進めていかないといけません。

そうなると、どうしてもその仕事の特性上、身体を動かすのが得意なほうが作業がスムーズに進むことが多いように思います。

ただし、これはあくまで「作業」においての話で、その他の仕事では体を動かすのが苦手でも活躍できる場合があります。

それは、たとえば「お店の問題を見つけ、リーダーシップを発揮して周りを巻き込みながら問題解決していく」のような仕事です。

 

愛嬌がある

パン屋さんにとって、愛嬌がある、というのは大きな強みになります。わざとらしくなく、自然であればあるほど良いです。

なぜなら、自然な愛嬌はお客さまにとって心地よく、パンやお店の価値を高めてくれるからです。

また、これは多くの人が「販売スタッフだけの話」と思いがちですが、製造スタッフであってもお客さまとコミュニケーションをとらない、なんてことはありません。

お客さまに喜んでいただくためにより良いお店づくりをしようと思えば、必然的にお客さまからの質問を製造スタッフが答える、といったことは日常的に起こるからです。

そしていま、自分にあまり愛嬌がなかったとしても、大して問題ではありません。愛嬌は仕事のスキルです。努力すれば必ず、身につけることができます。

 

販売スタッフの仕事についてはこちら。

関連記事:パン屋さん販売スタッフの仕事内容を解説します。

 

チームワークがとれる

パン屋さんはほとんどの場合チームで仕事をするので、チームワークがとれることは大きな強みです。

製造では、パン生地の状態や作業の進行具合など、みんなで情報を共有しながらパン作りを進めます。それを怠ると、パンの質が低下したり、焼き上がり時間が予定より大きく変わってしまいます。

また販売でも、レジ打ち、焼き上がったパンを並べたり、イートインがあるならドリンクの提供など、仲間とコミュニケーションをとりながらその状況に合わせて瞬時に役割を決めて、動かなければいけません。さもないと、お客さまに迷惑をかけてしまいます。

こういった理由から、たまに聞こえてくる「パン屋さんは職人仕事で黙々と作業をするから、コミュニケーションは下手でもいい」という考え方は、僕個人としては違うと思っています。

チームワークがとれるというのは、職人仕事でもパン屋さんでも、大事なスキルです。

 

ビジネスの目線が持てる

商売、つまりビジネスの目線が持てれば、パン屋さんでさらに活躍できるでしょう。

パン屋さんもお客さまに価値を提供して、その対価としてお金をいただいている、という意味では、まぎれもなくビジネスです。

ビジネスとして成立しなければ、お給料が上がらないどころか、お店は潰れてしまいます。そうなると、大事なお客さまにもご迷惑をおかけしてしまいます。

なので、売上や原価、人件費などといった数字を見て、具体的にどうしたら改善できるかを考え、行動できるというのは、非常に大きな武器なのです。

特にパン屋さんでは「パン作りは得意」でも「ビジネスは苦手」という人も多いので、ビジネスの目線が持てれば必ず戦力になれるでしょう。

 

なお、店長の仕事についてのまとめはこちらです。

関連記事:店長の仕事って?店長初心者が押さえるべき7つのポイントを元パン屋店長が解説します。

 

パン屋さんに向いている・適正がある人まとめ

  • パン屋さんに向いている・適性がある人は「パン屋さんを通じて、お客さまに喜んでほしい人」
  • パン屋さんに向いている・適性がある人の具体例
    • パン作りが好き
    • 体力がある
    • 身体を動かすのが得意
    • 愛嬌がある
    • チームワークがとれる
    • ビジネスの目線が持てる

 

兎にも角にも、「お客さんに喜んでほしい」というところが、一番大事だと思います。

その上で、たくさんの具体例を挙げましたが、このすべてを持っている必要はありません。誤解を恐れずに言えば、現時点で1つもできなくても良いんです。

働き始めてから、長い時間をかけて成長していく中で、自分自身を磨いていけば良いのですから。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この文章が、誰かのお役に立てたら嬉しいです。