パン屋さん販売スタッフの仕事内容を解説します。

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パン職人。1989年生まれ。鳥取県鳥取市出身。

筑波大学卒業後、茨城県のパン屋で修行し、店長を経験。その後、結婚を機にふるさとの鳥取にUターン。

クラウドファンディングで開業資金を集め、「パン工房ほとり」を開業。

Twitterやってます。

(パンの購入はこちら)




こんにちは!しょうたん(@v_shota_v)です。

パン屋さんに就職・転職してみたいなあと思う方の中には、「販売ってどんな仕事するんだろう?」と思う方もいると思います。

そこで今回は、パン屋さんの販売スタッフの仕事内容について、解説していきます。

 

なお、製造スタッフについてはこちらを参考にしてみてください。

関連記事:パン屋さん製造スタッフの仕事内容を解説します。

 

転職全般についてはこちらをどうぞ。

関連記事:未経験から正社員も!パン屋さんの転職まとめ

 

パン屋さん販売スタッフの仕事は「お客さまにパンを通じて喜んでもらうこと」

販売スタッフは「お客さまにパンを通じて喜んでもらうこと」が仕事です。

販売スタッフの仕事のイメージは、「レジ打ち」「パンを売り場に並べる」「トレーやトングを洗う」のようなものだと思います。

たしかに、販売スタッフにはそういった役割が割り振られていることが多いです。

これらはお店にとって必要なことなので、こういった仕事が溜まってしまわないように、手早く効率よく作業することは大事なことです。

でも、これらの仕事をただこなすだけでは、「お客さまに喜んでもらう」というレベルに達するのは難しいように思います。

 

どうしたら「お客さまに喜んでもらえるか」を考えられる販売スタッフになろう

僕が一流だと感じる販売スタッフは、作業をただこなすだけでなく、「お客さまに喜んでもらう」ことを第一に、毎日毎日考え実行しています。

そのためには、自分がお客さまだったら、どんなことをしてもらえたら・どんな風に接してもらえたら嬉しいかを考えると良いでしょう。

ここからは、「パンを通じてお客さまに喜んでもらう」ためのポイントを挙げていきます。

 

「パンを通じてお客さまに喜んでもらう」ために必要なこと

「パンを通じてお客さまに喜んでもらう」ためには、次のようなポイントを押さえるとよいでしょう。

  • 自然な明るさ、元気さ、愛嬌。
  • ミスが少ない
  • 申し訳ございません、ありがとうございます。
  • パンを大事にする
  • お待たせしない

 

自然な明るさ、元気さ、愛嬌。

まず第一に、自然な明るさや元気さ、愛嬌のよさを意識すると良いでしょう。

得意不得意はあるかもしれませんが、もとの性格がどうであれ、販売スタッフとして意識を高く保てば、ある程度のレベルまでは誰でもできると思います。

ただ気を付けなければいけない点として、「自然」でない、つまり「わざとらしい」明るさ・元気さ・愛嬌は、逆にお客さまにとって不愉快なこともある、という点があります。

常日頃から、自然さを意識できると良いですね。

 

ミスが少ない

ミスは少なければ少ないほどよいと思います。

レジの打ち間違い、パンの入れ忘れ、予約を忘れてしまう、というようなミスをしてしまうと、どうしてもお客さまの満足度は下がってしまいます。

ミスを減らす方法として、「ミスは起こるもの」として考える、というものがあります。

たとえば、「複数人でチェックする決まりにしておく」とか、「絶対に忘れない場所に書いておく」といったことです。

 

申し訳ございません、ありがとうございます。

どんなに工夫をしていても、1つのミスもない、ということはありえません。

ミスが起きてしまったとき、お客さまに対して真っ先に「申し訳ございません」の言葉が出てくるかどうか、これはとても大事なことです。

また、お客さまから何かしらお褒めいただいたときに、「ありがとうございます」といった言葉が出てくるか、これも大事です。

お客さまとの関係以外でもそうですが、謝罪と感謝がちゃんと言葉で伝えられる、というのは信頼関係をつくる上で最も大切なことの1つでしょう。

 

パンを大事にする

パン屋さんでは、ほとんどのお客さまが「パンを買うために」お店にいらっしゃいます。

なので、そのお客さまに買っていただくパンを大事にできなければ、お客さまに喜んでいただくのは難しいと思います。

パンを大事にできない、というのはたとえば次のようなことです。

  • レジ担当が袋詰めするとき、トングでパンを潰してしまった
  • パンがまだ温かいのにビニールの袋に入れてしまい、水滴がついて、パンがベタベタになった

 

お客さまにパンを美味しく食べてもらう努力をするのは、製造スタッフだけでなく、販売スタッフでも必要なことだと思います。

 

お待たせしない

お客さまには、せっかちだったり、待つのが苦手だったり、用事があって急いでいたりと、様々な方がいらっしゃいます。

そのため、基本的にはお客さまをできる限りお待たせしない、という意識が大事だと思います。そしてそのためには、1つ1つの仕事を丁寧かつスピードと効率を追い求めながらこなしていく必要があります。

ただ、スピードを追い求めるあまり鬼のような形相で激しく動いたりするのは、お客さまからの印象も悪く、しかも危険でミスも増えやすいので、絶対にやめたほうが良いと思います。

スピードや効率を意識しながらも、涼しい顔をしてサササッとできるように、訓練していきましょう。

 

パン屋さん販売スタッフの具体的な役割

パン屋さん販売スタッフの具体的な役割は、次のようなものがあります。

  • トレー、トング
  • レジ打ち、袋詰め
  • 食パンのスライス
  • 売り場づくり、品出し
  • お客さまとの会話
  • プライスカード、POP、掲示物の作成
  • レジ締め、お金の管理
  • 店内の掃除

 

もちろん、お店によって役割は違うので、参考までにどうぞ。

 

トレー、トング

セルフ式のお店の場合、お客さまが使うトレーやトングを洗ったり拭いたりして用意しておく必要があります。

繁盛店になると、レジ対応に追われているうちにトレーやトングが切れてしまうこともあるので、常に余裕のある状態をつくりましょう。

余談ですが、僕がパン屋さんで働き始めた当初、忙しすぎて1日中(12時間くらい)トレートングを拭いていた日もありました…。

 

レジ打ち、袋詰め

最近はAIレジの導入や、袋詰めをセルフで行うお店もありますが、基本的にはレジ打ちや袋詰めは販売スタッフの中心的な役割になります。

繁盛店だとレジが並んでしまうこともあるので、ここを素早く丁寧に行えるかどうかで、お客さまの満足度が大きく変わってきます。

ちなみにですが、昔ながらの金額を打ち込むタイプや、今どきのタッチ式、最新のAIレジなど、レジにも様々なタイプがあります。

 

食パンのスライス

ほとんどのパン屋さんでは食パンをスライスして販売しているので、レジ打ちやトレートングの用意をしながら、その合間で食パンをスライスしていきます。

たいていは4~6枚切りですが、次の日のサンドイッチ用にもっと薄くスライスすることもあります。

食パンの焼き上がり時刻や、パンが冷めたかどうかのチェック(パンが冷めないとスライスできない)、どの厚さの食パンがよく売れているか、などたくさんの事を考慮しながら、手早く進める必要があります。

 

売り場づくり、品出し

売り場づくりは、お客さまのお店に対する印象に大きく影響します。美味しそうにパンがぎっちり並んでいる売り場は、ワクワクしますよね。

そのため、商品台にパンがきれいに沢山並んでいるか、プライスがあるか、商品が間違っていないか、などが大事です。

商品台がスカスカだと寂しい売り場になってしまい、がっかりするお客さまもいるので、そういう場合はパンを一箇所に集めて少しでもワクワク感を演出します。

また、焼き上がったパンを焼きたてのうちに並べて、掛け声などで焼きたてをアピールするのも、お客さまにとって嬉しい演出です。

なお、お店によっては窯(オーブン)担当の役割だったりもしますが、いずれにせよ販売スタッフも連携、協力しながら進められるほうがより良いでしょう。

 

お客さまとの会話

お客さまと会話することで、パンに使っている材料やこだわり、美味しい食べ方、豆知識などをお伝えすることができます。

また、この積み重ねが、常連さんを生むことにも繋がります。

たとえ忙しいときでも、見たことがあるお客さまだなと思ったら「いつもありがとうございます!」と言うだけでも、まったく結果は違ってきます。

 

プライスカード、POP、掲示物の作成

プライスカードやPOP、掲示物きちんと用意されているお店は、お客さまに安心を与えることができます。なぜなら、お客さまの不安の原因は「分からないから」だからです。

たとえば、プライスカードに「どんな材料を使っているか」や「こだわりポイント」、また「アレルギー物質の表示」などがきちんと書いてあると、安心して手に取ることができます。

また、「どのパンが一押しなのか」といったビジネス的な考えも、プライスカードやPOPを工夫することで実現することができる、という面もあります。

なお、個人的には販売・製造かかわらず、デザインや絵が得意な人が担当すると良いと思います。

 

レジ締め、お金の管理

レジ締めとは、閉店後にレジの中のお金を整理したり、データ上の売上と実際のお金が合っているかを確認したりする作業のことを言います。

お客さまからいただいた大切なお金、みんなで一生懸命働いて稼いだ大切なお金、ですので、その扱いには責任が伴います。ある程度信頼のある人にしか任せたくない、という店長やシェフもいるでしょう。

 

店内の掃除

お店がきれいじゃないと、お客さまも不安になるし、働く自分たちも落ち着かないし、虫などの原因にもなります。

特にパン屋さんの売り場はどうしてもパンくずが落ちやすいので、どのお店も必ず毎日掃除していると思います。

基本中の基本ですが、忙しいと怠りがちです。

 

パン屋さん販売スタッフの仕事内容まとめ

  • パン屋さん販売スタッフの仕事は「お客さまにパンを通じて喜んでもらうこと」
    • 作業だけでなく、「お客さまに喜んでもらう」にはどうするかを常に考える
  • 「お客さまに喜んでもらう」ためのポイント
    • 自然な明るさ、元気さ、愛嬌。
    • ミスが少ない
    • 申し訳ございません、ありがとうございます。
    • パンを大事にする
    • お待たせしない
  • 販売スタッフの具体的な役割
    • トレー、トング
    • レジ打ち、袋詰め
    • 食パンのスライス
    • 売り場づくり、品出し
    • お客さまとの会話
    • プライスカード、POP、掲示物の作成
    • レジ締め、お金の管理
    • 店内の掃除

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

お役に立てれば幸いです。