こんにちは。しょうたん(@v_shota_v)です。
前回の記事では、パン工房をつくる物件の最有力候補であった「池のほとりの喫茶店」を断念したという話を書きました。
関連記事:【パン屋さんの場所探し】「池のほとりの喫茶店」は断念。再びふりだしに戻る。
今回は次の一手を打つべく、現状を整理していこうと思います。
パン屋開業にご興味ある方、僕の活動に興味を持ってくださる方の、何かしらお役に立てれば嬉しいです。
これまでの流れ
さて、ここまでパン工房を作るべく物件を探して4ヶ月。目処のついた場所も予算的に厳しかったり、市街化調整区域といった規制にひっかかったりと、なかなか前に進むことが出来ていません。
関連記事:パン屋の物件探しのリアル。田舎で起業するなら「市街化調整区域」に気を付けろ!
このような状況で必要なのは、現状をもう一度整理することだと思います。なぜなら、4ヶ月もの間あらゆる試行錯誤をしていると、物事が少しずつ複雑になってしまい、ポイントを押さえられなくなってしまうから。
シンプル・イズ・ベストという言葉があるように、物事が複雑になってしまうと、本来の目的を見失ったまま進めてしまうということにもなりかねません。
「あれ?なんでこれを頑張ってるんだっけ?」という状況はしんどいですから…。(よくあるけど)
どんな風に生きていたいか
会社を辞めてふるさとの鳥取に帰る決断をしたとき、「どんな風に生きていたいか」をたくさん考えました。そこで出てきたのが、次の2つです。
- 生まれ育った土地で、大好きな家族とともに生きたい
- 自分のすることが人の役に立つのなら、その対価を直接受け取りたい
これがつまり「鳥取で独立する」となり、それを果たすためにUターンしてきたわけです。
で、これを具体的にするために、今度は次のことを考えていきます。
- どこで
- 何をするか
関連記事:何でパン屋辞めた?退職理由と今後の活動について。 | 28歳パン職人、会社辞めます。【最終話】
どこで
「どこでって鳥取じゃないの?」って思われたと思いますが、「鳥取の中でどこで」というお話です。
さて、僕は「生まれ育った土地で家族とともに生きたい」ので、鳥取でもかなりローカルなエリア、湖山池周辺にこだわってきました。
「狭すぎでしょ!」と思われる方もいると思うんですけど、正直なところ駅前を中心とする市街地にはそれほど興味がありません。
市街地なら物件は沢山あります。中心市街地を盛り上げようというのが鳥取市の政策なので、市も協力してくれます。補助金だってある。
だけど、市街地は子ども時代には高校や塾に通うときに通るだけの場所でした。幼いころ遊んだ記憶もほとんど無い。僕の生まれ育った環境とはとてもじゃないけど言えない。
「頭固すぎじゃない?」とも自分でも思うんです。思うんですが、腑に落ちないまま進める方がマズいと感じているのが正直なところです。
僕が生まれ育った場所
僕が生まれ育った場所――。
実家の目の前には池があって、浮かぶ島には橋が架かっていました。だから、島に冒険に行くのが日常でした。夏にはチョウチョやトンボ、クワガタを捕まえに走り回り、春先にはタケノコを掘りに行きました。
田んぼに入らせてもらって泥だらけになったり、山に入って椎の実や栗を拾ってきたり、近所のさくらんぼの木に登って盗み食いしたり、川に入ってはメダカやエビを追いかけました。
また、父はよく海に連れて行ってくれました。海といっても普通の海水浴ではなく、海釣りや、モリを持って魚をとりに潜るのでした。
僕が鳥取を離れていた間、思い浮かべた故郷の風景というのは、いつも小さい頃遊んだ自然の中だったのです。
何をするか
まずはざっと、やりたいことを箇条書き。
- パン屋さんの働き方改革
- 完全予約制による、パンのweb販売
- ファンクラブ運営(サブスクリプション制)
- 菓子製造業の許可付きシェアキッチン
- 実践型パン学校
- パン職人の駆け込み寺
- パン職人の情報交換、コミュニティ
- 情報発信(ブログ、SNS)
- カフェ運営(パン文化普及、美味しい食べ方)
- 廃棄パン対策(予約制、ラスクづくり)
- 鳥取の食材を活かしたパンづくり(生産者、材料をアピール)
長くなるので1つ1つの説明は割愛しますが、やってみたいことが沢山あります。
うまくいくかどうかは全く分かりませんが、どれもやってみなきゃ分からないので、小さく挑戦してダメならやめる、を繰り替えしたいと思っています。
一番は「パン屋さんの働き方改革」
最も実現したいのが、一番上に書いた「パン屋さんの働き方改革」です。
というのも、実際にパン屋で5年間働いて、その働き方に違和感を感じたからこそ退社し独立の道を選びました。
パン屋さんの現実は厳しいものです。パンの仕事に希望を持って入ってきた新人が1年以内に半分辞め、3年でほとんどいなくなってしまいます。
また、僕のいた会社では、疲労と寝不足で交通事故が多発。60人ほどの会社で、月に1人は交通事故を起こしていました。
だから、これからパンの道を志す若い人たちに夢を持ってもらいたい。せっかく志した道を諦めてほしくない。そのために、新しいパンの仕事の可能性を探っていきたい。そういった気持ちを強く持っています。
先ほど箇条書きした「やりたいこと」は、そういった気持ちから生み出されたアイディアたちなのです。
それらに挑戦するため、ベースとして自分のパン工房がないとお話にならない。そういった経緯があって、「何はともあれパン工房つくるぞ!」と思い行動してきました。
この現状を今一度見つめ直さなければならない
こういった経緯があり、湖山池の周りでパン工房の場所探しをしていたのですが、はじめにお話した通りふりだしに戻ってしまいました。
さて、ここからどうしていくか。
- 「生まれ育った場所で」という条件にこだわるのを辞める
- イベント、パン教室といった、工房のない状態でできる仕事をつくる
- アルバイトで食いつなぎながら、湖山池の周りで物件を探しつづける
- 実家の一角をDIYなどで小規模に改装して、工房を作り上げる
など、今のところ思い浮かぶプランはいくつかありますが、いずれにせよ自分の納得のいくよう、腑に落ちるよう、マイペースにやっていこうと思います。
長い文章になってしまいました。最後までお読み頂き、ありがとうございました。
今後も応援いただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
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