「パン屋さんを開業してみたい、でも何から手をつけたらいいんだろう…?」と思う方が多いと思います。
では、パン屋さんを開業するには、具体的にどういった手順で進めたら良いのでしょうか?
結論からいえば、次のような手順で進めていきます。
【パン屋さんを開業する、7つのステップ】
- 【STEP1】どんなパン屋さんを作りたいか考える(コンセプト)
- 【STEP2】開業する上で避けて通れないお金の話
- 【STEP3】お店の場所を決める
- 【STEP4】必要な資格・許可を知る
- 【STEP5】お店をつくる(厨房、売り場)
- 【STEP6】商品のラインナップや価格を考えて試作する
- 【STEP7】その他オープン前にしておくべきこと
この記事では、実際に田舎の自宅で小さなパン屋さんを開業した僕が、その実体験から得た、パン屋さんを開業するノウハウについて解説しています。
そのため、この記事を読めば、次のような疑問の多くが解決すると思います。
【この記事を読めば解決する疑問】
- パン屋さん開業したいけど、具体的にどうしたらいいの?
- 開業資金はどのくらいかかる?
- 自宅でパン屋さんを始めるメリット・デメリットは?
- パン屋さんに必要な資格・許可は?
- 実際に開業したリアルな経験談が聞きたい!
きちんとした手順で進んでいけば、必ず実現することができます。
パン屋さんを開業したいけど、
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- 設計とか電気工事とか水道工事とか、難しいことは考えたくない
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目次
パン屋さんを開業する、7つのステップを確認しよう
パン屋さん開業の大まかな流れを確認していきましょう。
先ほども書きましたが、次のようになります。
【パン屋さんを開業する、7つのステップ】
- 【STEP1】どんなパン屋さんを作りたいか考える(コンセプト)
- 【STEP2】開業する上で避けて通れないお金の話
- 【STEP3】お店の場所を決める
- 【STEP4】パン屋さんに必要な資格・許可を知る
- 【STEP5】お店をつくる(厨房、売り場)
- 【STEP6】商品のラインナップや価格を考えて試作する
- 【STEP7】その他オープン前にしておくべきこと
この記事では、この7つのステップについて順番に解説していきます。
順番といっても、実際にはこれらを行ったり来たりしながら進めていきます。
ここで意識しておきたいのが、最初に考えた通りに最後までスムーズに進むことは、まずありえない、ということです。
やったことが無いことを始めるのに、行き詰まってしまうのは普通のことだからです。
行き詰まってしまっても、大丈夫。1つ1つ丁寧に進めていきましょう。
【STEP1】どんなパン屋さんを作りたいか考える(コンセプト)
まずは、「どんなお店にするか(コンセプト)」を考えましょう。
というのも、
- 開業の準備
- 開業してからの運営
どちらも、このコンセプトに従って進めていくからです。
例えば、次のような感じです。
【どんなパン屋さんにするか(コンセプト)の例】
- 地域の材料をふんだんに使った、地産地消を促進するパン屋さん
- 誰もが美味しいと認めるような、とにかく味を追求する本格派パン屋さん
- 明るい雰囲気、買いやすい値段で、地域の老若男女に愛されるパン屋さん
コンセプトが定まっていないと、判断に迷ったときに何を基準に決めていいか分からなくなってしまいます。
初めはぼんやりしてても、少しずつ良くしていけば大丈夫です。
コンセプトが決まったら、商売の仕組みに落とし込もう(ビジネスモデル)
つぎに、「どうやって商売として成り立たせるか(ビジネスモデル)」を考えましょう。
なぜなら、商売として成り立たなければ、続けることが難しいからです。
たとえば、次のようなものです。
【パン屋さんのビジネスモデルの例】
- 予約制のパン屋さん。店番がいらないので、人手が少なく済む。
- 冷凍生地のパン屋さん。手間がかからず、安く大量に売る。
- 自家製酵母のパン屋さん。手間がかかる分、価格も高め。
- 飲食店への販売が中心のパン屋さん。営業活動がポイント。
- ネット通販専門のパン屋さん。ネット集客がポイント。
どんなに小さなパン屋さんでも、立派な商売です。
僕が実際にパン屋さんを経営している経験からいえば、いくらパン作りが好きでも、
- 固定費がかさんで、利益がでない(赤字)
- 長い時間働きすぎている
といった状態では、心も身体も疲弊してしまい長くは続きません。
「趣味の延長だから、儲からなくてもいい」という考えだと、のちのち辛い思いをしてしまうかもしれません。
関連記事:【どんな売り方があるの?】パン屋さんの販路開拓まとめ
【STEP2】開業する上で避けて通れないお金の話(開業資金)
パン屋さんを開業する上で避けて通れないのが、お金です。
- 実際どのくらいお金がかかるのか
- お金はどうやって集めるのか
について考えていきましょう。
パン屋さんの開業資金は、100万円から3,000万円まで幅広い
パン屋さんの開業資金については、さまざまな例を耳にします。
【パン屋さんの開業資金の例】
- 2,000万円貯めて、融資は受けずに開業した
- 1,000万円ほどは貯金で、銀行からさらに2,000万円借りた
- 貯金の500万円で開業した
なぜこんなに差があるのかというと、
- どんなお店を作りたいか(コンセプトやビジネスモデル)
- お店を作る場所(立地)
- お店が目指す売上規模
- 機器、道具が新品or中古
などが、それぞれ異なるからです。
僕自身は、おおよそ100万円ほどで自宅のパン屋さんを開業しました。
実際に開業資金100万円で自宅のパン屋を開業した例
僕が実際に、100万円ほどでパン屋を開業した実例です。
大きな出費は、次のとおりです。
下記とこまごましたものを合わせると、100万円弱になります。
ミキサー | 12万円 |
オーブン | 22万円 |
ホイロ | 3万円 |
作業台 | 4万円 |
冷蔵庫 | 5万円 |
工事費(電気水道) | 7万円 |
床材・壁材 | 4万円 |
事務用品 | 5万円 |
道具類(型、はかり、温度計…etc) | 3万円 |
ポイントは次のとおりです。
- できる限り低予算(100万円以内)に抑えたい
- →自宅で開業する
- →土地代、建物代、家賃などはかからない
- 自宅で開業するため、大きな機器は設置できない。
- →業務用、家庭用問わず、小さい機器を探す。
- →低予算に抑えるため、機器は中古で探す
- 厨房の工事費を抑えたい
- →設備業者や設計士などに頼まず、自力で厨房を設計
- →工事も直接、水道屋さん、電気工事屋さんに依頼
- 機器が小さいので大量にパンを焼けないが、夫婦が暮らせる売上規模がほしい
- →コンセプトの「地元の材料を活かしたパン屋さん」に沿って、材料原価や手間はかかったとしても、商品の質を上げる
- →少量生産でも成り立つような価格設定で販売する
自分が作りたいお店の場合はどうなのか、考えてみましょう。
資金調達ってどうしたらいいの?
理想のお店を作るのに、貯金だけでは足りない場合がほとんどだと思います。
そこで資金調達、つまりお金を集めます。
資金調達は、次のようなものを組み合わせていきます。
【資金調達の方法】
- 自己資金(貯金)
- 銀行、公庫からの融資
- 行政の補助金
- 家族、親戚から借りる
- クラウドファンディング
- 出資者を募る
大事なのは必要な金額に見合った方法を選ぶことです。
- 自分の考えたコンセプトやビジネスモデルを実現するために必要なお金
- じっさい問題、いま自分が置かれている状況
これらのバランスを考えながら、自分にできる範囲で現実に落とし込んでいきます。
【STEP3】お店の場所を決める
次に、お店の場所も決めていきましょう。
お店の場所はお金の問題と密接に関わってくるので、STEP2とほぼ同時進行になると思います。
お店の場所を決めるには、おもに次の方法があります。
【お店の場所決めるおもな方法】
- テナントを借りる
- 土地を用意して、お店を建築する
- 古民家・空き店舗などを購入し、リフォームする
- 自宅をリフォームする(持ち家、実家の利用)
どの方法も、とにかくお金がかかる
どの方法にも共通していることは、お金がかかることです。
お店を建てたり、古民家や空き店舗を購入してリフォームするのに比べれば、テナントを借りるのが安そうですが、
- 契約するのに仲介手数料や敷金礼金がかかる
- 内装、外装の工事費用がかかる
- 家賃が半永久的に固定費としてかかる
ので、初期費用1,000万円以上+毎月の家賃がかかることも少なくないと聞きます。
僕はとにかくお金がなかったので、自宅をリフォームすることにしました。
予算が少ないなら、自宅開業も手段のひとつ
自宅開業は、パン屋さんを低予算で小さく開業する現実的な選択だと思います。
前提条件として持ち家や実家が必要になりますが、小さくてもいいから自分のパン工房を作ってパンを販売したい、という人におすすめです。
ただし、自宅開業といっても、自宅のキッチンで作ったものはダメで、専用の厨房をつくる必要があります。
詳しくはSTEP4の許可関係で解説しています。
自宅でパン屋さんを開業するメリット・デメリット
自宅で開業するメリットは、お金と時間が節約できることです。
【自宅で小さなパン屋を開業するメリット】
- 初期費用が安く済む場合が多い
- 固定費がほとんどかからない
- 通勤しなくてもよい
- 家族との時間を大切にできる
また、デメリットは、本格的な商売をするのが難しいことです。
【自宅で小さなパン屋を開業するデメリット】
- 大きな設備や機械を揃えるのが難しく、生産力が低くなりがち
- 住宅地など、立地が悪い場合が多い
- 生活空間と近く、仕事に集中しづらい
作りたいお店によっては、自宅開業も選択肢になり得ると思います。
【STEP4】パン屋さんに必要な資格・許可を知る
パン屋さんに関係のある資格・許可は、次のとおりです。
- 菓子製造業許可・・・パン、お菓子の製造、販売に必要な、施設の許可
- 食品衛生責任者(資格)・・・食品製造に関するすべての人に必要な、人の資格
- 飲食店製造許可・・・改正前の食品衛生法では、サンドイッチ製造やドリンク提供に必要だった
これらの許可や資格を事前に知ったうえで、厨房や売り場を作っていく(設計や工事を依頼する)とスムーズだと思います。
菓子製造許可は、自治体ごとに定められた基準を満たした場所に与えられる許可
パン屋さんに必要なのは「菓子製造業」の許可です。
ポイントは次のとおりです。
【パン屋さんに必要な菓子製造許可のポイント】
- 菓子製造業の許可は「場所」に対するもの
- そのためパンやお菓子を作る厨房を、自治体ごとに定められた施設基準を満たすように設計・工事する必要がある
- 詳しい施設基準は、自治体の保健所に直接相談に行くのが確実
担当者によっても少しずつ解釈が違ったりするので、分からない部分を残したまま工事を進めたりせず、分からないことはとことん質問しましょう。
食品衛生責任者は、飲食店やパン・お菓子屋さんなど食品に関わる人の資格
実際に営業を開始するまでに、「食品衛生責任者」という資格をとる必要があります。
ポイントは次のとおりです。
【パン屋さんに必要な食品衛生責任者のポイント】
- 食品衛生責任者は、人に対する「資格」
- 資格といっても、保健所が定期的に行っている講習を受けるだけでOK
- 詳しいスケジュールや申込は、保健所のホームページを確認してみましょう。
保健所に施設の許可について相談に行けば、この講習のことも教えてもらえると思います。
飲食店営業許可は、サンドイッチ製造やドリンク提供に必要だった場所に対する許可
調理パン(サンドイッチ)の製造や、ドリンクの提供をする場合に必要なのが「飲食店営業」の許可でした。
しかし、食品衛生法の改正により、菓子製造業の許可を持っている施設に関して、飲食店営業許可が不要になったようです。
まだ施工されたばかりですので、詳しくは自治体の保健所に問い合わせるのが良いでしょう。
関連記事:パン屋さんに必要な「菓子製造業」と「飲食店営業」の許可を両方とる方法
【STEP5】お店をつくる(厨房、売り場)
ここまできたら、実際に厨房や売り場をつくっていきます。
【お店をつくる方法】
- 専門の業者さんに頼む…内装、外装、厨房、製パン機器など、いずれもちゃんとしたものが揃う。そのぶん費用がかかる。
- 手作りする…自分で頼れる人を探したり、DIYの勉強をしないと難しい。手作り感はどうしても出る。費用は安く済む。
また、電気工事や水道工事といったものは専門の業者さんに頼まないと難しいと思います。
いずれにしても、
- どんなお店にしたいか(コンセプトやビジネスモデル)
- お金、時間、場所などの条件
これらのバランスをとりながら、現実的な落とし所を決めていく必要があります。
僕はたまたま建築関係の友人が近くに住んでいたので、一緒にDIYを手伝ってもらいました。
【厨房】「菓子製造業」の施設基準を満たすように作ろう
厨房を作る上で必須なのが、「菓子製造業」の許可が取れるように作ることです。
そのためには、各自治体の保健所とよく相談をしてから、工事を始める必要があります。
僕自身の体験談は、「自宅で菓子製造業の許可を得るためにやったこと」で詳しく解説しています。
また、厨房機器についても次のようなポイントがあります。
【パン屋さんの厨房機器選びのポイント】
- パン屋さんの厨房機器は、予算との兼ね合いを最も考えるべきポイントの1つ
- なぜなら厨房機器の種類や大きさは、以下への影響が大きいから
- 生産能力
- 商品のラインナップ
- パンの質
- 資金が潤沢ならすべて新品が望ましいが、場合によっては中古も活用する
- 中古は搬入設置や故障時の対応などに不安がある
関連記事:パン屋さんに必要な製パン機器・機械
関連記事:初心者さんにおすすめ!パン作り基本の道具
僕自身はほとんど中古で揃えましたが、やはり搬入設置や故障には手を焼いています。
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僕はたまたま家族や友人に詳しい人がいたので、次のようなことはある程度自力で進めることができました。
- 保健所への相談
- パン工房全体を設計
- 設備、機器の配置
- 壁や床を防水のクッションフロアに張替え
- 電気工事、水道工事の手配
でも、こういったことを誰に相談したら良いか分からない、頼れる人もいない、という人も多いと思います。
そんなときは、リフォーム業者の一括見積りサービスがおすすめです。
なぜなら、
- 全国500社以上の中から希望に合ったリフォーム業者を探すことができる
- 審査基準をクリアした業者のみ登録されている
といったメリットがあるからです。
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【売り場・外回り】お店のコンセプトに合ったお店を目指そう
売り場や外回りについても、コンセプトに沿ったお店づくりをしていきましょう。
一般的なパン屋さんなら、次のようなところでしょうか。
【パン屋さんの売り場づくり】
- 内壁
- 床
- 照明
- 会計台・レジ
- 商品台
- 包材置き場
- トレー・トング置き場
- イートイン用の机や椅子
- 掲示物
【パン屋さんの外回り】
- 外壁
- お店の看板
- 営業時間などのお知らせ案内
- 駐車場とその案内
- 庭、お花
- のれん
- デッキ
ざっと考えただけでも、たくさんありますね。
1つ1つこだわりたい部分でもありますが、専門家に頼むとどうしてもコストがかかります。
自宅開業などの小さなお店なら、手持ちのものでどれだけ工夫できるかも大事になるでしょう。
【STEP6】商品のラインナップや価格を考えて試作する
さて、パン作りができる環境が整ったら、いよいよ試作です。
具体的には、以下のようなことです。
【試作する上でやること】
- 材料、包材の仕入先を探す
- 商品のラインナップを考える
- 価格を決めたり、原価計算をする
- 実際に試作して商品を完成させる
順番に行うというよりは、行ったり来たりしながら進めていくイメージです。
材料、包材の仕入先を探す
パンの材料や包材の仕入先を探します。
スーパーなどで買ってもいいのですが、次のようなときに困ります。
- 卸値に近い価格で買いたい
- こだわりの材料が欲しい
- 業務用サイズで欲しい
- 量が多いので、自宅まで運んでほしい
そして、これを解決するには、次のような方法があります。
- 製菓製パン専門の問屋さんと取引する
- ネット通販を利用する
問屋さんが見つかると良いですが、
- そもそも探すのが難しい
- ある程度の規模がないと取引してくれない
- 田舎にはそもそも問屋さんがない
なんてこともあります。
そこでおすすめなのが、ネット通販です。
商品のラインナップを考える
仕入先を確保できたら、商品ラインナップを考えます。
ここでも、どんなお店にしたいか(コンセプトやビジネスモデル)に沿って考えると良いでしょう。
なぜなら、そこから外れるとお客さんや周囲の人から「どんなお店なのか分からない」と思われてしまうからです。
もちろん、「作りたいパンを作る」のも、モチベーションが上がるので良いと思います。
価格を決めたり、原価計算をする
パン屋さんは商売なので、価格は重要です。
なぜなら、価格によって
- お客さんのイメージとして、高級店か、手頃なお店か
- 実際に売り場で手に取りやすいかどうか
- その結果として、お店が黒字か、赤字か
といったことが変わるからです。
個人的には、安売りはおすすめしません。価格競争では小さな個人店は大手に勝てないからです。
そして、価格を決めるための指標の1つとして、原価率があります。
原価率とは、売上全体に対して原材料が占める割合のことです。
詳しくは「知らないとまずい?パン屋さんにおける原価率の目安について」を参考にしてみてください。
実際に試作して商品を完成させる
実際にパンを焼いて試作をしていきます。
どんなお店にしたいかにもよりますが、商品の質にこだわるなら徹底的に納得がいくまで試作しましょう。
ぜひ、自信を持って販売できる商品を目指して下さい。
ただ、はじめから完璧じゃなくても大丈夫です。
100点満点のパンでなければ販売できない、そんなことはありません。
開業してからでもパン作りの勉強はできます。
むしろ、パン業界で活躍されているシェフたちは、自分のお店をもってからでも日々勉強を怠らないからこそ、美味しいパンを作り続けているのだと思います。
はじめから完璧じゃなくても、必ず美味しいと言ってくれる人はいるので、安心してください。
【STEP7】その他オープン前にしておくべきこと
商品のラインナップや価格が決まったら、開業はもうすぐです。
最後に、
- 販売促進に使うものの準備
- お金関係の準備
について、解説していきます。
販売促進に使うものの準備
次のようなものがあると、集客や販売促進に役に立つと思います。
【小さなパン屋さんで販売促進に使うもの】
- ホームページ(必要なら通販サイト)
- SNSアカウント(Twitter、Instagram、Facebookなど)
- お店のロゴ(必要ならはんこ)
- 名刺、ショップカード
- POP、プライスカード
- ブラックボード、のれん、案内看板など
ホームページは、SNS(とくにInstagram)で代用するのも良いと思います。
お店のロゴがあれば、ショップカードやPOP、お店の看板などに利用できるので、ちゃんとしたものを作ることをおすすめします。
得意なものは自作する、苦手なものは外注しましょう。
関連記事:パン屋さんがネット通販を始める方法7選
関連記事:パン屋さんがネット通販をおこなうメリット・デメリット
お金関係の準備をする
お金関係の準備もあらかじめしておきましょう。
次のものはあったほうが良いと思います。
【お金関係で準備しておくもの】
- レジ・ドロワー(金庫)
- 事業用の銀行口座
- 事業用のクレジットカード
- 会計ソフト
- 釣り銭の準備
レジは最初から用意しなくても大丈夫かもしれませんが、日々の売上を確認するためにも、できれば用意したいところ。
また事業用に銀行口座とクレジットカードを作っておくと良いです。
銀行口座やクレジットカードをプライベート用と別にしておかないと、あとで分けるのが大変です。
さらに、会計ソフトを導入は個人的には必須だと思っています。
なぜなら、忙しい中でのお金の管理がとっても楽になるからです。
具体的には、
- 税務署に提出する開業届などの作成サービスがある
- 銀行口座やクレジットカードの記録、レジアプリ、通販サイトなどと連携して、ほぼ自動で帳簿付けしてくれる
- 確定申告の書類を、簡単な質問に答えるだけで作ってくれる
などの機能があります。
会計ソフトは有料ですが、僕個人としては、会計ソフトなしでお店をやっていくのは正直無理だと思っています。
開業してからが本当のはじまり
この記事では、実際に田舎の自宅で小さなパン屋さんを開業した僕が、その実体験から得た、パン屋さんを開業するノウハウについて解説しました。
解説したのは、次の7つのステップです。
【パン屋さんを開業する、7つのステップ】
- 【STEP1】どんなパン屋さんを作りたいか考える(コンセプト)
- 【STEP2】開業する上で避けて通れないお金の話
- 【STEP3】お店の場所を決める
- 【STEP4】必要な資格・許可を知る
- 【STEP5】お店をつくる(厨房、売り場)
- 【STEP6】商品のラインナップや価格を考えて試作する
- 【STEP7】その他オープン前にしておくべきこと
ここまで出来て、いよいよ開業が見えてきます。
実際に取り組んでみると、ここに挙げたもの以外にも、すべきことはたくさんあると思います。
その中には、どうにも難しいこともあるでしょう。
ですが、1つ1つ取り組んでいけば必ず実現できると思いますので、ぜひ前向きに取り組んでみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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パンやお菓子の材料を買おうと思っても、
- 近くに材料を売っているお店がない
- 100均やスーパーに売っている材料では物足りない
- 忙しくてわざわざ買いに行く時間がない
ということがあって、不便を感じている方も少なくないと思います。
実際、僕が住んでいるのも田舎なので、小さなパン屋を始めるにあたって本格的な材料が必要でしたが、良いお店が見つからず困っていました。
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cottaを利用すれば、
- 専門店で売っているような本格的な材料が手に入る
- 大容量で割安の材料が手に入る
- ショッピングモールや百貨店などを歩き回る必要がない
- 店舗まで買いに行く必要なく、自宅で受け取ることができる
- 条件を満たせば送料も格安
といった、たくさんのメリットがあります。
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